新潟の地震対策について
「地震対策のリフォームって何をしたらいいの?」「どんな備えが必要?」など地震に対しての不安やお悩みはありませんか?
新潟県は、全国で上位の地震多発地帯でもあります。
近年、地震の多い新潟県での生活を考える上で、耐震リフォームや地震に強い住まいへの関心が非常に高まっています。
このページでは、地震に強いリフォームの重要性や、具体的な耐震補強の方法をご紹介します。
ぜひ、地震に備えた安心な住まいづくりに役立ててみてください。
新潟の地震の特徴
過去に、新潟地震、中越沖地震と大震災を経験した新潟県。
主に内陸の浅い場所を震源とする地震と、日本海東縁部で発生する地震の影響を受ける傾向があると言われています。
地震危険度の高い地域にお住まいの方は、地盤の強さや津波のリスクも合わせて確認しましょう。重要なのは、新潟の災害リスク情報を様々な角度から確認することです。
地震調査研究推進本部「都道府県ごとの地震活動」<外部リンク>
地盤の影響
地震が発生しやすくても、地盤の良い所ではリスクは低くなりますし、その反対もあります。お住まいの地域の地盤強度を調べられるサイトもあるので一度確認してみるのもいいでしょう。
地盤サポートマップ <外部リンク>
津波の影響
津波による被害の記録も残されており、他県や遠くの海底で発生した地震であっても、新潟県に影響を及ぼす可能性があります。そのため、職場や家庭で避難場所の確認をし、いざという時に備えましょう。
津波に備えよう!<外部リンク>
耐震補強工事のタイミング
耐震補強工事が必要な建物の目安となるタイミングを5つのポイントでご紹介します。
- 築年数
築年数が古い建物は、耐震性が低い可能性があります。特に1981年以前の建物は、基準の改正前に建てられたため、注意が必要です。築40年以上の中古住宅に住んでいる場合は、耐震診断を受けることをおすすめします。 - 壁面積
壁の面積も耐震性に関わります。壁面積が少ない場合、特に大きな窓やガレージのある部分がある場合は、建物の強度が低くなる可能性があります。1階の壁面積を確認し、適切な支えがあるかをチェックしましょう。 - 地盤
建物が建っている地盤の強度が低い場合、耐震性も低くなります。埋立地や水辺が近くにある場所では、地盤が弱くなる傾向があります。正確な地盤の状態を知るためには、地盤調査が必要です。 - 吹き抜けの有無
吹き抜けのある家は開放感がありますが、耐震性が低くなる可能性があります。壁や柱が削られているため、通常の建物よりも強度が低くなります。また、吹き抜けにより2階以上の床面積も狭くなるため、横揺れに対する強度も低下します。 - 耐震診断の結果
上記の要素に該当し、耐震性に心配がある場合は、耐震診断を受けることをおすすめします。耐震診断は専門家が建物を診断し、屋内外の細かな箇所まで調査します。専門家による診断結果は信頼性が高く、耐震補強工事の必要性を確認するのに役立ちます。
これらの目安を参考にして、建物の耐震性を評価し、必要な場合は専門家に相談して補強工事を検討してみてください。
基礎の補強と耐震補強工事のポイント
一般的な地震に対する住宅の耐震補強方法
基礎の補強
→建物の基礎を強化することで地震に対する安定性を向上させます。具体的な手法としては、既存の基礎に鉄筋を追加することや、基礎の改築を行うことがあります。
柱や壁の補強
→建物内部の柱や壁を補強することで、地震時の揺れに対する耐性を高めます。柱や壁に鉄筋を追加する、補強材を使用する、または壁を厚くするなどの方法があります。
水平補強
→建物の水平方向への補強を行うことで、地震による横揺れに対する耐性を向上させます。水平補強の具体的な手法には、クロスブレース(斜めの補強材)、剛性フレーム(強固な骨組み)などがあります。
天井と床の補強
→天井と床を補強することで、地震時の揺れによる倒壊や崩落を防ぎます。補強材の使用や、壁との結合の強化などが一般的な手法です。
新潟県で開発・普及している耐震補強技術
新潟工法(腐食防止補強工法)
→鉄筋コンクリート建物の耐久性を強化する技術です。
鉄筋の腐食を防ぐために特殊な材料や塗料を使い、基礎や柱、梁などに腐食防止材を追加し、建物を強くします。
シェルター型補強工法
→木造住宅において、外側に鉄骨製の避難場所を設置する技術です。
地震時に避難場所が揺れを受けて建物を保護します。避難場所は地震の力を吸収する機能があり、建物の耐震性を向上させます。
土木工学的補強技術
→地震に強い地盤や基礎を作る技術です。
地盤改良や液状化対策などを行い地盤を安定させ、建物の基礎や構造物の耐震性を向上させます。
専門家の助言を受けながら、建物の状況や要件に応じた適切な技術を選択することが大切です。
耐震補強リフォームの費用について
耐震補強工事の費用は、建物の規模や状態、補強する箇所の数などによって異なります。
具体的な費用については、建築家や施工業者に相談して詳細な見積もりを依頼することをおすすめします。
また新潟県の、木造戸建て住宅の耐震診断や耐震改修工事の費用の一部を助成してくれる制度があります。
詳細は、下記新潟県公式HPをご覧ください。
耐震すまいづくり支援事業について<外部リンク>
家具や家電の固定方法
地震時の注意点は、家具の転倒や落下による怪我です。阪神淡路大震災では、80%以上の死亡者が家屋の倒壊や家具の転倒による怪我が原因とされています。地震は予測ができないため、リスクを防ぐためには家具固定が重要です。先延ばしにせず、早めに検討しましょう。
家具の固定方法
- 大型の家具(棚、タンス、キャビネット)は、壁にL型金具でネジ止めすることが一般的です。さまざまな理由からネジ止めが難しい場合は、突っ張り棒とストッパー式を組み合わせて使用したり、突っ張り棒と粘着マットを組み合わたりするなどが効果的です。また、書棚やキャビネットの上部にあるものは、倒れないように重いものを下部に置き、上部を軽く保つようにしましょう。
- ベッドや家具の脚の下にゴム製の滑り止めマットを敷くと、地震時に滑りにくくなります。
家電の固定方法
- テレビやモニターは、地震時に飛び上がる可能性があるため、台座の固定だけでなく、壁にもワイヤーなどで固定することをおすすめします。
- 重い家電製品(冷蔵庫、洗濯機など)は、防振パッドやベルトを使用して床や壁に固定することで安定させることができます。
自宅での家具類の転倒・落下・移動防止対策<外部リンク>
防災グッズの備え方
緊急時の備えとしてまとめたアイテムをご紹介します。一緒に確認していきましょう!
- 飲料水(一人あたり1日に3リットルを目安に、3日分の水)
- 食料品(温めればすぐに食べられるご飯や備蓄用のパン、ビスケット、板チョコなど、一人あたり最低でも3日分の食料)
- カセットコンロ
- 非常用バッテリーやLEDランタン
- 現金(小銭を中心に2万円ほど)
- 救急用品、衛生用品、生理用品
- 安全用具(ヘルメット、防災ずきん、軍手、ヘッドランプなど)
- 携帯ラジオと予備電池
- タオルと防寒用アルミシート
- 安眠用品(耳栓やアイマスクなど)
- 衣類(特に下着などの必需品)
- 乳児のいる家庭ではミルク、紙おむつ、哺乳びんなど
- 貴重品(預金通帳、印鑑、現金など)
- 医療関係備品(常備薬、健康保険証やお薬手帳など)
- 懐中電灯
防災士が選ぶ 「本当に必要な防災グッズ」 はこれ!<外部リンク>
これらの防災グッズは、災害発生時に安全と快適さを確保するのに役立ちます。
近年では、内容が充実している避難セットの販売も多く、このようなアイテムを取り入れる事で不安が軽減され、防災意識を高める事ができます。日頃から地震発生時に備えて、家具や家電の固定、防災グッズの備えを十分に行い、自身と家族の安全を確保しましょう。
備えあれば憂いなし!
日頃から備えている方も多いと思いますが、最新のハザードマップや防災情報をこまめにチェックしましょう。防災グッズも定期的に確認を。
内容や防災情報を確認して、防災意識をさらに高めていきたいですね。
自身の住まいの地震対策に関する知識を向上させ、住宅の耐震性向上や地震への備えの充実を図り、安心・安全な生活環境を実現を目指しましょう!